第拾四話
組成
「インド洋上空、衛星軌道上に使徒発見!」
「2分前に突然現われました」
「目標を映像で捕捉」
発令所では、けたたましく鳴り響く警報の中、発見された使徒の情報の遣り取りに喧騒としていた。
中央の画面に映し出された使徒の姿に発令所内に驚きの声が上がる。
その姿は中央に大きな球体があり、目のように見える物が一つ、そこから左右に引き伸ばしたように小さめの球体がひとつずつ有り、やはり目のように見えるものが有り、全体的にオレンジの前衛的な形と配色をしていた。
「こりゃ凄い・・・」
「常識を疑うわね」
マコトの言葉に、マナが答える。
マナとしては、マコトに合わせたと言うところだ。
突然、使徒の映像を送っていた衛星が破壊され、画面はノイズだけになる。
「ATフィールド?」
「新しい使い方ね」
マナとリツコは、得られた情報から少しでも何かを掴み取ろうとしている。
スクリーンには、陥没した海面の映像。
「次はここに来るわね」
「で?どうするの?今の責任者は貴女よ」
「マギの判断は?」
「マギ・システムは全会一致で撤退を推奨しています」
そう報告するマヤの表情も、心なしか曇っている。
現在、ゲンドウと冬月の両名がNERVを離れており、この場に居る最上位幹部はマナとなっていた。
「日本政府各省に通達、ネルフ権限における特別宣言D17、半径50Km以内の全市民はただちに避難。松代にはマギのバックアップを頼んで」
「ここを放棄するんですか?」
「いいえ、ただ、ここはいざとなれば何時でも旗艦で逃げる事が出来る。でも市民はそうはいかないわ」
ニッコリと微笑んだマナにマコトは顔を赤くして、コンソールに向かった。
「スクランブル発令!全特殊戦艦発進準備!」
「「「イエスマナ!」」」
オペレータ三人は既に息ぴったりである。
「エヴァと特殊戦艦が発進したら、旗艦MAGIスクランブル待機!発進指示は赤木博士に委任する」
「「「イエスマナ!」」」
「わ、私?!」
「ここには落とさせない。でも市民の避難が確認出来たらお願いするわ。万全を期すのが指揮官の勤めなのよ」
「わ、解ったわ」
「頼んだ!」
「日向君」
「はい」
「発進の指示は赤木博士に任せたけど、ここの防衛、及び戦闘の指揮権は、貴方にあることを忘れないで」
「い、イエス、マナ」
にっこりと微笑むと、マナは真っ赤なコートを翻し、発令所を後にする。
例によって、四号機に乗り込むためだ。
「今回の作戦は、敵のATフィールドを中和、通常弾を叩き込む。これにはアスカ、ムサシ、ケイタで当たってもらう。マユミは、地球を背後に、例の主砲にて殲滅を試みる。シンジ君は、アスカ達の背後でATフィールドの中和を援護してくれ」
「「「「「イエス、マナ」」」」」
完結な指示。
しかも、幾重にも重ねれた作戦である事が解る。
全てが失敗する前にきっと新たな指示も来るだろうと安心出来る。
どこかの誰かの行き当たりばったりとは、全く違う。
とシンジが思っているところへ、シンジだけへの秘匿回線が開かれた。
「シンジ君」
「どうかしましたか?」
「マユミの主砲発射と共にマユミの後ろに移動出来る?」
「それは、出来ると思いますけど?」
「じゃぁお願いするわ」
「でも、どうして?」
「もし、マユミの主砲で殲滅出来なければ、使徒は行動を開始すると思われるわ。その時は、多分、アスカ達は追う事になる、マユミは再度主砲発射に全力を注ぐ事になるわ。そうすると、マユミをすり抜けられると、後ろは地球になる。シンジ君には最後の砦になってもらいたいの」
「解りました、全力を尽くします」
「頼んだわ」
「イエスマナ」
回線を切り、シンジは自分の行動をシュミレーションしていた。
レイは特に何も言わず、シンジの前でじっと意識を集中している。
「目標地点まで後1分、各自戦闘準備!到着と共に戦闘開始!時間が勝負だ!」
「「「「「イエスマナ」」」」」
使徒は、あっけなくマユミの主砲にて殲滅された。
そもそも全身爆弾のような使徒であり、ATフィールドを突破されると自爆してしまう使徒だったのだ。
幾らか散らばった破片が地球目掛けて降り注いだが、後方に控えていたシンジが全て速射砲にて打ち落としていた。
そしてマナは、自室で何時もの如く頭を悩ませていた。
ゲンドウに戦力増強を上申したが、あっけなく却下されたのである。
「…却下だ」
「理由は?」
司令室で、ゲンドウと冬月の前にマナが対峙している。
「…貴様だ」
「仰っている意味が解りませんが」
「碇、流石にそれでは、誰も理解出来んぞ。すまんね霧島君、実は君を呼び寄せた時の条件なのだよ」
「私ですか?」
「有体に言えば、優秀な作戦指揮官とその部下を配属する以上、軍備については暫く要求するなと言うことでね」
「大人の事情と言う奴ですね」
マナの要求したのは、特殊戦艦数隻である。
2個分隊にするためには、今の戦力では片方に負荷が掛かり過ぎると言う結論からだ。
単純な戦力で考えれば、シンジとムサシ、ケイタ、マユミとアスカとなるが、マユミに対しアスカだけでは心許ない。
シンジとアスカとした場合、マユミの方の戦力が乏しく感じるのは致し方ない。
ならば、マユミとアスカとムサシとケイタであれば、ここ数回、実績がある。
後は、シンジにムサシ、ケイタレベルの特殊戦艦が付けば、戦力として充分との考えだったのだ。
「そこまで譲歩しても君を手に入れたかったと言うことだよ」
「過分な評価を有難う御座います。しかし、それでは実働部隊に負荷が掛かりますが」
「…元々零号機と初号機のみの配置だった」
「そこから見れば潤沢に配置されていると?」
「中央から見れば、そう言うことだよ。エヴァが3機もあるのだからね」
「解りました。今回は諦めます」
「うん、理解してくれて助かるよ」
「失礼致します」
理解は、した。
しかし納得したわけではない。
来ないなら現戦力を底上げするしかない。
「遣るしかないのか」
マナは、腰を上げるとリツコの元へと向かった。
「マユミ、あまり緊張しないで」
「は、はい、あの…」
「なんだ?マユミ」
「優しくして下さいね」
「マユミぃ〜っ!」
『そろそろ始めて良いかしら?』
リツコは、米神をピクピクさせている。
マナは、ダブルエントリーの実態に迫ろうとしていた。
それでリツコに頼み、四号機でダブルエントリーのデータを取る事にしたのだ。
実は、マナは本来の四号機艦長であったのだ。
しかし、作戦指揮官となっていたマナは、自らの後継者としてマユミを推薦し、マユミは見事に四号機を起動させたのである。
そしていつでもマナがエントリー出来る体制を条件にマユミは四号機艦長となった。
つまりマナが若く見えるのは、元々特殊戦艦艦長を経ているからであったのだ。
(久しぶりね四号機。マユミとは上手くやってくれていて嬉しいわ…)
LCLに浸され、マナはユックリと吸い込み四号機との久々のシンクロを始める。
(あら?これは?)
マナは、以前四号機にシンクロした時には感じなかった淡い光を感じた。
それに意識を集中すると、それがマユミである事を感じる。
更にマナが意識をそちらに集中すると警報が鳴り響き、シンクロが強制中断された。
「何があったの?」
『山岸さんに精神汚染よ』
「えっ?」とマナが振り向くとマユミは身体を縮めて小さくなっていた。
「マユミ!大丈夫!」
「ま、マナさん、優しくして下さいって言ったのに…」
「大丈夫なのね?」
「大丈夫じゃないですよ。マナさんが私の襞の隅々まで入り込んで来て」
「え?」
「私、まだ処女なんですよ?」
「な、何を言ってるのかな?マユミ」
「もう、私、お嫁に行けません!」
真っ赤になって憤慨しているマユミに、こいつは何を言っているのだと思ったが、マナも近くそれを感じることとなるとは、この時は思いもよらなかった。
リツコからデータを踏まえて状況を聞いたところ、マナのシンクロがマユミを上回り、マユミが四号機よりマナに対してシンクロしていると言うよりされている形になったそうだ。
「つまり、シンクロ率の高い方に引き摺られると言う事?」
「シンクロについての感覚的なものは私達には解らないわ。ただデータ上そうなっていると言うだけ」
「う〜ん、もう少しデータが欲しいなぁ」
「綾波レイなら四号機にもシンクロ出来ると思うわよ」
「どうして?」
「彼女は、今まで乗った特殊戦艦及びエヴァのどれにもシンクロしているわ」
「どれでも?」
「まぁエヴァは零号機と初号機だけしか実績が無いけどね」
「何故やらないの?」
「許可が下りないからよ」
「なんか隠してるな、あの髭親父」
「それはもう、日本海溝が埋まるぐらいね」
「じゃぁ、レイちゃんに聞いて見ようっと」
「山岸さんは大丈夫なの?」
「なんかね、私に犯されたって…」
「まぁそうでしょうね」
「その癖、「碇さんとなら、もう一度やっても良いです」だって」
「モテるわね、彼」
「あの二人のデータは、どうなの?」
「同じよ、シンジ君がレイを上回っているわ。データ上ね」
「う〜ん、普段身体を重ねてるから実害が無いってこと?」
「そうとも言い切れないわね。ただA-10神経を介している以上、性的快感も範疇であることは否めないわ」
「と言うことで、貴方達はどう感じているのかを教えて貰いたいの」
ミーティングルームに、シンジとレイとマユミのマナの四人だけが居る。
マユミは、部屋に入って来た時から何故か顔が真っ赤であった。
「随分、無茶しますね。大丈夫だった?山岸さん」
「は、はい、なんとか」
「で、シンジ君は、どう感じてるのかな?」
「僕ですか?僕はエヴァにシンクロしている時に僕の中に綾波が入ってくる感じですね」
「ふんふん、それでレイちゃんは?」
「…私は、碇君に委ねているだけ、碇君が手伝って欲しい時に手伝うだけ」
「う〜ん、なんかやっぱり抽象的なのねぇ」
「まぁ感覚の話ですからね」
「ねぇ、レイちゃん私と四号機でエントリーしてみない?」
「…命令なら従います」
「シンジ君は?」
「えっ?ぼ、僕もですか?」
「マユミもシンジ君となら良いのよね?」
「え?は、はいっ!あっ!いやその、命令なら」
「山岸さん、嫌なことは嫌だって言わないと駄目だよ?」
「嫌じゃありません!ただ…私、処女ですから…優しくして下さい…」
「な、何を言ってるのさ。山岸さん」
「うん、なんかね、マユミの場合、身体の隅々まで相手で満たされる感じなんだって」
「…私も碇君で一杯になります」
「あっ、やっぱりそうなんだ」
マナは、一つの共通点を漸く見付けられ喜んだ。
「じゃぁレイちゃん、お願いね」
「…イエスマナ」
抑揚の無い声で言われるとなんとなくテンション下がるなぁと、マナは、考えながらシンクロを始める。
(あれ?)
マナは、てっきりマユミの時と同じように別なものを感じると思っていたのだが、特に何も感じないことに違和感を感じた。
(やっぱり、其々の資質も影響するのかしら?)
マナは、この時、昔とは違うシンクロ感である事に気がつかなかった。
四号機に単独でシンクロしたのがかなり昔であり、マユミとダブルエントリーした時の印象にかなり感化されていて、本来のシンクロ状態を正確に思い出せていなかったのだ。
しかも、レイのそれは、空気の如くそこに有って意識させない程希薄で、心地よいものだからである。
「データは、どう?」
『レイが上回っているわ』
「えっ?そうなの?」
『あくまでデータ上の話よ』
マナは、ちょっと凹んだ。
まがりなりにも自分の専属機であったはずなのだが、それを上回ると言うことは、マユミよりレイに四号機を与えた方が効率的と言うことになる。
だが、それは出来ない。
『あまり変化が無いようだけど、まだ続ける?』
「いえ、もう良いわ。次はシンジ君と乗って見る」
『彼は、四号機にシンクロ出来るかは、未知数よ?』
「でもデータは、多いに越した事は無いでしょ?」
『貴女のそう言うところ、助かるわ』
「どう致しまして」
シンジは、マナの格好を見て驚く。
マナは、白のビキニと言う格好であったのだ。
しかも、ブラは肩紐が無く、下はローライズでお尻の割れ目が惜しげもなく見えている。
「そ、それは、一体…」
「あぁ、一応私のプラグスーツよ。普段から下に着れるように出来るだけ小さくして貰ったの。どう?セクシー?」
そう言ってマナは、お尻を突き出し親指を咥えてウィンクする。
シンジからは、小さい下着とお尻の割れ目が見え、振り返っているマナの胸元も見え、正しく悩殺ポーズであった。
「ふ、ふざけてないで、早く始めましょう」
「もう、シンジ君たら、固いんだから」
「貴女が柔らか過ぎるんです!」
「マナちゃんのここは、もっと柔らかいぞぉ」
そう言って胸を強調するマナに、シンジは、タンデムの前に乗せるか後ろに乗せるか真剣に悩んだ。
前に乗せると、上からあの谷間が見える事になってしまう。
かと言って後ろに乗せると何をされるか解ったものでは無い。
「さぁ、一丁行きますか!」
「イエスマナ」
結局シンジは、マナを前にすることにした。
見えるのは、見なければ良い。
後ろから何かされるよりましだと考えたのだ。
『じゃぁ、始めるわよ』
「いつでもOKよん」
なんか乗りが軽いなぁとシンジは、思ったが何時もの事とスルーした。
実は、マナは、はしゃいでいたのだ。
(う〜ん、シンジ君って可愛いもんねぇ。私で満たしてあ・げ・る)
なんて事を考えていたのである。
(さぁて、シンジ君は、どこかなぁ?)
レイは、兎も角、シンジにシンクロを越される事などマナの頭の中になかった。
(あれぇ?レイちゃんと同じように何も感じないなぁ…って、え?何?これシンジ君?)
マナは、今までシンクロしていたのが四号機ではなくシンジである事を理解した。
(何?やだ、そんなとこまで!わ、私も処女なのよ!)
『マナ!大丈夫!精神汚染ギリギリよ!』
マユミと違い、マナは指揮官であり上官である。
従って、リツコはギリギリまでマナの判断を優先したのだ。
「だ、大丈夫よ、もう少し、もう少しで何か掴めそうなの」
『そう、でも限界深度を超えたら、こちらで強制的に切るわよ』
「えぇ、それで構わないわ」
(落ち着け、落ち着け、本当に犯されている訳じゃない…レイちゃんはなんて言っていたっけ)
その頃、シンジは後ろの席にした事を後悔していた。
シンジから見たマナは、紅潮しており、艶かしく身体を動かしており、LCLに胸が揺られ、小さいプラグスーツは、今にも、その乳房の先や、デルタの茂みを覗かせようとしていたのだ。
(見ちゃ駄目だ、見ちゃ駄目だ、見ちゃ駄目だ…)
しかし、見ないと妄想が膨らむのが男の性である。
結果的に、マナに性的快感を与える事になっているのだが、そんな事はシンジには解らない。
(そうだ、委ねる、委ねる…あぁもう仕方ない!私の初めてをシンジ君にあげる!考えようによっちゃ痛くない初体験だと思えばラッキーよね)
マナが、そう居直った瞬間、マナの世界が広がった。
(これは…)
それは、マナを優しく包み込み今までにない安心感を与えられる。
身体の表面から、内面からシンジで満たされる。
(はぁ、これじゃ本当の初体験は辛いものになりそうね。私は一生未通女かしら…)
そんな、荒んだ考えもいつしか、シンジの優しさに包まれどうでもよくなる。
『マナ?限界深度を大幅に下回ったけど、何かしたの?』
「えへ、シンジ君に犯されちゃった」
「な、何を言うんですか!」
『ふぅ、まぁ良いわ。データは安定したみたいだから、終了で構わないわね?』
「う〜ん、もう少しこのままで居たい気もするけど、仕方ないか」
こうしてシンジとマナのダブルエントリーは終了した。
(さて、マユミは、どうなるのかしら)
マナは、チシャ猫のような笑みを浮かべる。
精神汚染になりそうなら、マユミにシンジに委ねるように助言する。
それでどうなるかがマナの着眼点だった。
「山岸さん、気分悪くなったらすぐ言うんだよ?」
「はい、大丈夫です」
『じゃぁ、始めるわよ。シンジ君、優しくしてあげてね♪』
「はいはい」
『あぁ!なんかやる気ない!』
「や、やる気ありますよ!」
『よしよし、それじゃぁスタート!』
マナの能天気な掛け声と共にシンクロが開始された。
(あぁ、シンジさん。マユミの襞の奥まで蹂躙して下さい)
『貴女の時とは、全く反応が違うわね』
『そうなの?』
『全く精神汚染の臨界点には近付かないわ』
『マユミ?どんな感じ』
「はぅ…幸せですぅ」
『あらら…』
『データは?』
『安定してるわ』
『でも、ここで止めたら殺されそうね』
『予定時間までは、続けましょう』
オペレータルームでは、暫く艶かしいマユミの映像が流れていた。
「私もあんなだったの?」
「貴女の場合、露出が激しい分、もっと強烈だったわよ」
「スタッフを少人数にして正解だったわね」
「マヤには目の毒みたいだけどね」
リツコの目線の先には、真っ赤になりながら真剣に見ているマヤが居た。
「で、結果は?」
「そうね、結果だけを言えば、シンジ君とレイは、誰とでもダブルエントリーが可能となるわね」
「問題は?」
「それは、これから本人に確認するのでしょ?」
ここ最近、リツコとマナは、周りから仲良く見える。
マヤがやきもちを焼くぐらいだ。
リツコにしてみれば、ミサトと違い、話の解る人間と話すのが楽しい様子である。
「まぁね、でもその為の論理的裏付けが欲しいって所かな」
「貴女は、感覚も共有しているから、それが出来れば説得力が有るのは確かね」
「で、シンジ君とレイちゃんの時との違いは?」
「二人とも絶頂を感じていたと言うところかしら」
「ぜ、絶頂?」
「性的快感ってことよ」
「レイちゃんて不感症?」
「それこそ、貴女が前に言ってた現実での慣れかも知れないわね」
「う〜ん、じゃぁシンジ君にして貰ってからもう一回かな」
「それは、流石に問題でしょ」
「私は、別に構わないんだけどなぁ」
「山岸さんは、無理じゃない?」
「あの娘の方が、寧ろ、そんな事関係なく、そのうち行くわね」
「本当に、彼、モテるわね」
「良い男だもの」
「私には、良く解らないわ。きっと特殊戦艦乗りにだけ解る何かがあるのね」
「成る程、そう言うことか!」
「何か解ったの?」
「彼には特殊戦艦乗りの女性艦長を落とす特技が有る!」
「そのまんまじゃない。それって貴女も落とされたって事?」
「これから落とされるわ」
「まだ、そんな事を言ってるの?」
「私の身も心も捧げたのだもの。責任を取って貰うわ」
「責任が身体の関係?」
「他に何が必要なの?」
「はいはい、参りました。ご自由に」
マナは、リツコにニヘラと笑う。
全くこれが、本当に泣く子も黙る白鳥座の軍神かと、リツコは疑いたくなった。
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新世紀エヴァンゲリオンは(c)GAINAX の作品です。
拙著は当該作品を元に作成した代物です。