最近、学校ではシンジとアスカの姿が見かけない。
今日で三日目になる。
何故彼らがいないのかはショウと綾波は知っていた。
あのイスラフェルに大敗した後に二人はもう一度再戦する為にシンクロ訓練を行うとかで学校を休み、トレーニングを行っているのだ。
レイは今回の使徒の戦いには加わることはないらしいので学校に来ることができた。
ショウと綾波はシンジのいない中、二人で仲良く昼飯を食べていた。
二人が一緒にいる時は大抵、朝に学校で挨拶程度に会うか、昼休みに昼食を食べる時や放課後に帰るぐらいであった。
「シンジと惣流さんの訓練はうまくいっているのか?」
「…全然ダメ。二人とも呼吸が合ってない。」
「う〜ん。それで次の使徒戦までには間に合うのか?」
「わからないわ。…セカンドが碇君に合わせようともしないから、このままではダメかもしれないわ。」
「そうか〜。」
最近になって綾波も少しばかりか社交性を身に付けるようになり、会話も長く続けられるようになっていった。
人間関係を作るために会話をすることはいいことなので、いい傾向であるともいってもいいだろう。
「あの…綾波さん。いいかしら?」
会話の途中で一人の女子生徒が綾波に話しかけた。
その子は髪を分けてヘアゴムで縛ったツインテール、少しばかりそばかすの入った女の子だ。
彼女は洞木 ヒカリといってここA組の委員長を務めている。
彼女はトウジとかいう関西弁の男の子に想いを寄せている。
「最近アスカが休みがちだけど…綾波さん。アスカのこと知らない?」
『アスカ』と呼んでいるからしてヒカリは彼女と仲がいいことが聞いてみてわかった。
「…知らない。」
社交性は前と比べればいいほうなのではあるが、やはりまだ慣れないのか少し冷たいような口調で答える。
「そう…。話の途中に話しかけてごめんなさい。」
「気にすることはないよ。俺らは別に気にしないしね。な?」
「ええ。」
「レイも少しばかり口調が悪いとは思うかもしれないけど、これが彼女にとっては普通だから気にせずレイに色々と話しかけてやってよ。」
「そう?わかったわ。」
「それと話し相手も少ないせいか、あまり友達いないから仲良くしてね。」
「そうなの?ええ、わかったわ。…綾波さん。また話してもいいかしら?」
「…ええ。よろしく。」
これにショウも流石に驚いた。
綾波が丁寧に言葉を話したことに驚いたのか、洞木は驚いたように目をパチクリさせた。
それはすぐに笑顔になって言葉を返した。
「ええ!よろしくね。綾波さん。」
満面の笑顔を浮かべてヒカリは他の女友達のところへ去っていった。
「レイもいい感じに変わってきたな。」
「どうして?」
「さっきのように「よろしく」だなんて前のレイだったら言わなかったのに、それが自然とうまく言える様になったね。それはすごくいいことだよ。」
「そう…かしら。」
「うん。」
綾波は少し照れたように視線を逸らした。
そんな可愛らしい仕草に微笑むショウだった。
今日は気温がやや低めであるせいか、教室に少し涼しい風がそよいできた。










EVANGERION
Another Story
漆黒の騎士と白衣の天使

―第十二話―
--- A heart to cross ---
---交わる心---










所変わって、コンフォート21マンションの一室、葛城宅でミサトと加持はシンジとアスカがシンクロ訓練を行っていた。
この考案者は加持からだった。始めは指揮を執り行う日向が作戦の為に何かの訓練を考案しなければならなかったが今、国連や戦自からの抗議文の処理で忙しいために、加持と葛城に任すことにしたのだ。
それが今に到るのであった。
アスカとシンジはオーディオから流れる音楽に合わせて、シンクロの訓練を行うがワンテンポほどアスカのほうが速く、シンジは音楽に合わせて踊るが、アスカが速く先にいってしまうのでそれにあわせようとするために失敗してしまいうまく合わせることができない。
そこにブザー音が鳴る。
「はい!止め、止め!」
ミサトからの静止の声が掛かる。
これに二人は訓練を一時中断する。
「こんなんじゃダメだわ!わかっているとは思うけど次の使徒戦まであと二日もないのよ!?このような調子ではダメだわ!」
ミサトからの厳しい言葉に二人はうな垂れる。
とそこにアスカから抗議がでてきた。
「私、こんな奴となんか組みたくありませ〜ん。だいいち、こんなことなんかやらなくても使徒の攻撃パターンとかわかりさえすれば、私一人でも十分に倒せるわよ!」
「だめよ。それに今回の使徒は一人では不可能だからこそ、こうして訓練しているじゃない。…アスカもう少しゆっくり、音楽に合わせなさい。貴女が速すぎてシンジが追いつこうとするせいで失敗しやすいのよ。」
「何でよ!シンジがとろいだけでしょ!なのになんで私のせい呼ばわりにされなくちゃならないのよ!」
アスカはミサトから自分が悪いと言われるとは思っていなかったらしくこれに激怒する。
「気のせいかとは思ってたけど、やっぱりアスカが速かったんだ。」
「何よ!言い訳なんかして男のくせして情けないわね!最低!」
「なんだと!?」
「喧嘩はやめなさ〜〜〜い!…ああ、もう。これじゃ先が思いやられるわ。」
ギャー、ギャーと二人が口喧嘩をするのにミサトは頭を痛めた。
このままでは次の復讐戦に間に合うことも危うい。
加持も二人の様子にやれやれといったような身振りを見せる。
とそこにピンポ〜ン♪と玄関からチャイムが鳴った。
「もう。誰よ?こんな時に。…仕方ない。加持君、ちょっといってくるから二人を見てて。」
「わかった。」
加持に二人の面倒を任せて、ミサトは玄関へ赴いた。
ミサトは玄関のドアを開けて、訪問者に会う。
「はい。どちらかしら?」
開けたドアの先には見慣れない三人の中学生らしき人がいた。
制服にはどこか見覚えがあった。
「あら?貴方達は?」
「はっ、はい!わいはシンジの友達で鈴原トウジと言いますねん!」
「同じく、シンジの友達で相原ケンスケと申します!」
二人は直立不動で緊張したようにビシッと気を付け、をして自己紹介をした。
「あら?シンジの友達なんだ?あ、そちらは?」
二人の後ろに隠れて見えなかった女の子に声を掛ける。
「あ、始めましてこんにちは。洞木ヒカリと言います。アスカはいますでしょうか?」
おずおずと声を掛ける子にミサトはああ!と思いついたようにいうと。
「さあさあ、よくいらっしゃったわねぇ。入ってもいいわよ。」
「あ、お邪魔します!」
「お邪魔します!」
「お邪魔します。」
三人は葛城宅の中へと招待された。
そして。
「うわ!なんなんや!その格好は!?」
「いや〜んな感じ!」
「ふ…不潔よぉ〜〜〜〜!!」
アスカとシンジのペアのダンススーツに奇声をあげるトウジと洞木、ケンスケ。
突然の友達の来訪に二人は何で!?といったような顔をして、三人からのいや〜んな発言に少し顔を赤らめたのはご愛嬌であった。
先ほどの騒ぎは何処へやら、少しばかり緊張が和らいできた。
これに少しミサトと加持はほっと心を落ち着かせた。
とそこに再びチャイムが鳴った。
「なんだ?今日はやけに客が多いな?今度は俺が見て来るよ。」
「ええ、お願い。」
今度は加持が玄関に赴いて、次にやってきた来客に対応に向かった。
玄関を開けるとそこにいたのは。
「こんにちは。」
「こんにちは。」
綾波とショウだった。
加持は綾波が来たことを理解したが、もう一人の見知らぬ来客に『?』マークを頭に浮かべた。
加持が困ったような、悩んだような顔に何を考えているか、それを察したショウは自己紹介をた。
「あ、始めまして。牧野ショウと言います。レイ…いえ。綾波の友人で碇君の友人でもあります。今日は碇君の様子を伺いに綾波と一緒に来ました。」
今時の中学生にしては丁寧な対応に加持は感心したように「ほぉ。」と息を吐いた。
シンジと綾波の友人であると理解した加持は招きいれることにした。
「シンジ君の友達かい?それなら入るといい。暑かっただろう。」
ショウとレイは葛城宅に招かれて入った。
しかし、レイが突然来たことにアスカとシンジが怒り出した。
「なんで!?何で、ファーストがここにいるわけ!?笑いに来たの!?」
「ショウ〜?綾波と一緒に来るって…仲がいいようで?」
始めてシンクロ訓練に見学に来た時のことを思い出したのかアスカはそれに腹をたてていた。
シンジは綾波と一緒にショウが来たことにジェラシーを感じ皮肉を込めて言った。
「別に笑いに来たわけじゃないわ。」
レイが冷静にあしらうとその態度が気に入らないのか更に怒りのボルケージが溜まった。
「キィーーっ!その態度が気に入らないわ!帰ってよ!」
「おい、おい。それはあんまりだろ。レイちゃんも気にせず、見ていてくれ。な?」
「はい。」
加持が怒るアスカをよそになだめながら言った。
「綾波と二人一緒にだなんてうらやま…いや。なんか怪しいな〜?」
「別に他意はないよ?シンジの方こそ訓練のほうはうまくやっている?」
「誤魔化された様な気もするけど…。まぁ、うまくは…いってない。」
「苦労しているみたいだね?まぁ、挫けず頑張ることだ。」
「ハァ…。頑張るよ。」
労いの言葉にシンジも頷きながらため息を吐いた。
落ち着くと二人はシンクロ訓練を再度始めた。
大勢の人に見られていることもあってかシンジとアスカは緊張して顔も少しばかり引き締まっていた。
ミサトがリモコンの『再生』ボタンを押して、オーディオから音楽が流れる。
それに沿うようにゆっくり踊り始める。
始めこそは二人の動きは合ってはいるののだんだんとはなされ始めていった。
アスカのほうが少しほどテンポが速い。
シンジは失敗はしてはいないものの音楽に合わせていつもどおりに踊っていた。
シンジはちゃんと音楽に合わせて踊っている…しかし、アスカは音楽に合わせるどころか追いつかれないように踊ろうといわんばかりにワンテンポ、ツーテンポほど速く踊ってしまっている。これではイスラフェルには勝つには及ばない。
冷静に鑑賞した上でのショウの感想だった。
二人がうまく合わさっていないことにまたブザーが鳴った。
これにシンジとアスカは再び中断する。
「ダメよ!アスカ!さっきも言ったけど、もう少しテンポを緩めなさい!速すぎて話にならないわ!」
ミサトからの叱責にアスカは拳を握り締める。
これに加持はそうだと思いついたように何か閃いた。
「なぁ、ミサト。試しにシンジ君とレイちゃんとペアを組んでみてはどうだ?」
「え?でもレイは作戦には加わっていないけど…。」
「ま、ちょっと試してみたらどうだ?…少しは何かの参考にはなるんじゃないか?」
「………まぁ、いいわ。レイ。」
「はい。」
「ちょっち、シンジ君とペア組んでくれるかしら?」
「わかりました。」
レイは立ち上がるとアスカに変わってペアを組むことにした。
「レイ。頑張れ。」
「…うん。」
ショウの励ましに少しほど頬を朱色に染める。
もちろん、シンジはこれに気に入らなく思い、しかめっ面になる。
しかし、心の奥底では綾波とペアを組めることに喜んでいた。
ショウはというと至って平然としていた。
オーディオから音楽が流れる。
綾波とシンジは音楽に合わせて踊り始めた。
最初はゆっくりと、滑らかに、緩やかに調子よく互いの呼吸に合わせて踊る。
続けて失敗するような様子は全く見られず、それどこか満点にも等しいほどに丁寧に音楽に合わせて踊る。
やがて、音楽は終局をむかえ、最後まで失敗することなく踊りきった。
暫くの間、沈黙。
「おお〜〜!!」
「凄いよ!これは!」
「綺麗だったわ!!」
「レイもシンジも凄くうまかったよ。」
各々からの賞賛にシンジと綾波は笑みを浮かべた。
しかし、これを快く思わない人物がいた。
「気に入らない!」
アスカだった。
「ペア組むんだったら、私じゃなくてファーストとシンジが組めばいいじゃない!」
そう言うや嫌な、アスカは脱兎の如く部屋を出て行った。
「「「アスカ!」」」
シンジとミサト、ヒカリが同時に言った。
「ああ〜。もうこれは完全にへそを曲げちゃったわね〜。どうしよう。もう次までに時間がないっていうのに〜。」
「逆効果だったな。」
「ちょっとぉ!あんたがやれと言ったからやったんじゃない!どうすんのよ!」
「あ〜。俺は試せとはいったが、やれとは言っていないぞ?」
加持とミサトは暫く言い合いが続いた。
「シンジ。」
「えっ?」
「あいつを追いかけてやった方がいい。お前はあいつのパートナーだろ?だったらなおのことだ。追いかけて何か言ったほうがいい。二人でしか話せないこともあるから二人で話し合って何をするためには何が大事かを話し合うのもいい機会だ。」
「…でも。アスカのことだから余計に嫌がると思うよ。」
「女ってのは複雑だけど男であるお前が女である彼女をリードするのも大事な役目だ。時には自分を押さえて相手に合わせるのも大事だ。そういった一生懸命さが必ず相手に伝わるはずだ。ここであきらめてしまったら終わりだ。」
「……………。」
「追いかけるんだ。彼女はお前を待っているはずだ。」
「……わかった。」
シンジはショウの言葉に背中を後押ししてもらい、アスカを追いかけて行った。
その後は暫く静かになった。
「牧野ってなんや大人みたいなこと言うてたなぁ〜。」
「くぅ〜痺れるよ。その台詞!」
「牧野君って大人…。」
先ほど言ったショウの台詞に各々は感嘆の息を吐きながら言った。
「(大人っていうかなぁ…もう何万年も生きてりゃ女の付き合い方も流石にわかってしまうからな…。)」
永く生きていると女の扱い方も慣れているのでどういった風に接して、相手の気持ちの受け止めるのかも知りえている。
今までに様々な女性と知り合ってきたので扱い方には慣れている。
天真爛漫な女性もいれば、信念を貫き通す男勝りな気の強い女性、背中を後押ししてくれる女性、自分を引っ張ってくれる女性、大人のように自分という自分をもっている女性にも出会ったこともあるし、なかには貴族のお嬢様やお姫様とか高飛車な性格を持った者、おしとやかな者、など様々だったりする。
幾多の女性と出会い、付き合ってきたことで女心とはなんなのかを知っているのだ。
女心は複雑だ。それでいて、それは脆く、弱くもあり繊細なのだ。
扱い方を違えてしまえば、相手に不快感や嫌悪感を覚えさせてしまうことも承知している。
男がリードするといっても無理強いや無理やりといったようなものはもちろんダメだ。
「牧野君と言ったかな?君はいいことを言ってくれた。今までに女の子と付き合ってきたのかな?」
「…まさか?俺は中学生ですよ。まだ、十四だ。付き合うも何も誰ともつき合ってもいませんよ?あと、あまり人のことを詮索すると嫌われてしまいますよ?」
あまり自分のことを探られたくないのかショウは本当のこととは全くの逆を言って誤魔化した。
「これはやられたな。確かに人のことを根掘り葉掘り聞くのは失礼だな。」
こりゃうっかりといったように手で頭をぺちっと叩くような仕草を見せる加持。
「それにしても困ったわね〜。こんな調子で間に合うのかしら?」
「大丈夫でしょう。シンジは優しいところもありますから、彼女のことを受け止められるとは思いますよ。」
「あら?そう言えば、君は誰だったかしら?」
「あ、今更ながら紹介が遅れました。牧野ショウといいます。以後お見知りおきを。」
「あ?あら、これはご丁寧に。私はシンジ君の保護者を務めている葛城ミサトよ。よろしくね。」
ショウが丁寧にお仕儀をするとそれにミサトも答える。
「なぁ、レイ。」
「?」
「シンジ達が戻ってくるのにまだ時間が掛かりそうだし、一回踊ってみるか?」
ショウは綾波にダンスを誘う。
これに綾波も答える。
「ええ。」
ショウはレイに手を差し伸べるように右手を差し出す。
それにレイも差し伸べられたショウの右手を受け取り、ダンスの相手になりますと了承を受け取った。
「すいません。試しに一度踊っても構いませんか?」
「え?でも…。」
「は〜い!わい見たいですわ!綾波と牧野のダンス。な?見たいやろ?」
「うん!これは見てみたいねぇ。」
「ええ。私ももう一度綾波さんのダンスが見たいわ。」
「…もう、しょうがないわね。一度だけよ?」
「はい。ありがとうございます。」
ミサトは再びリモコンに『再生』ボタンを押し、オーディオから音楽が流れ始めた。
音楽のリズムに合わせるように緩やかに、踊り始める。
ちなみに音楽は『背徳の情熱』だ。
セカンドインパクト後、2006年頃にある若者のグループが結成され、大ブレイクした曲であり、今も尚人気を誇っている。
「ほう、これは随分と懐かしいものだ。『背徳の情熱』か?」
「詳しいわね。」
「まあな。」
話して入る間にもイントロが流れる。
『I want you. No one can stop may passion. Blinded passion.』
流れるような音楽に二人は呼吸を合わせ、滑らかに緩やかに踊る。
暫くの間、オーディオから流れる音楽以外は誰一人として喋る者はいなかった。
テンポ良く踊り、手を繋いでは顔を近付けたりや腕を伸ばしながら繋ぐなど言った踊りも完璧にクリアーした。
一度の失敗もなく、二人は終局を向かえる。
『優しく包んで夢に眠る幼き少女のように……』
『I want you. No one can stop may passion. Blinded passion.』
最後の歌詞が歌われると共に音楽も段々と静かになっていく。
やがて、シンと静寂する。
次第に拍手がやってきた。
パチパチパチパチ!
「素晴らしい。」
「牧野君もうまいわね〜。」
「凄かったで!牧野!」
「うんうん、シンジに負け劣らずの踊りだったよ!」
「牧野君と綾波さんのダンスとても綺麗だったわ!」
と各々から賞賛の拍手を貰った。
「「ありがとう。」」
ショウとレイはお礼を言った。
アスカとシンジは結局のところまだ帰って来なかった。
いつ帰ってくるのかわからないので暗くなる前にトウジとケンスケ、ヒカリ、ショウ、レイは各々の家に帰ることに。
「「「お邪魔しました〜!」」」
「来てくれてありがとう。シンジとアスカのことよろしくね。」
そういうとトウジとケンスケ、ヒカリは去っていった。
「それでは俺も帰ります。」
「失礼しました。葛城三尉。」
「うん。また来てもいいからね〜。レイちゃんを家まで送ってあげてね。」
「ご心配なく。彼女を家まで送ります。」
「頼もしいわ。じゃあ、またね。」
「はい、失礼しました。」
「失礼します。」
そして、レイとショウは葛城宅を後にしていった。





                            ……………To be continued